「グルスはかわいいしえらい! いい子なかわい子ちゃんは撫でくりまわしちゃおっかなァ」
撫でると聞いて目をキラキラさせた彼がつば長の帽子をとってのしのしと歩み寄ってくる。彼よりも背の低い私に合わせてお辞儀をするように頭を差し出してきた可愛い後輩。
任務明けだからだろう、服がほつれていた。少し落ち着いてからこちらへ顔を出せばいいものを真っ先にここへやってきたらしい。そんなことを考えているとさっきまで帽子を被っていたせいでぺったりとしている緑色の髪の毛がゆれ動いた。
「ナマエさん?」
撫でてこない私を不思議に思ったのかグルスはぴょこりと上目遣いに顔を向けてきた。わしゃわしゃと撫でてやれば満足気に笑む彼と目が合う。
まるで愛玩動物のような振る舞いに思わずこの大の男に癒されてしまうのが常となってしまって早幾月。しかしこれは彼への褒美でもある。
こんなものが褒美でいいのかと彼に尋ねたことはあるが本人が良いのだと言うので任務明けに会えた時はこうして撫でるのが習慣化していた。王子なのに金銀財宝とか美女とか、そういうThe貢ぎ物みたいなものよりも褒められて撫でられるのが良いのだと少年みたいにはにかまれてしまって断るなんてできなかった。
「満足した?」
「……もう少しお願いします」
この可愛い後輩へのご褒美にまた次がありますようにと願いながら彼へ手を伸ばした。
任務を終えたら
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