shanks × you…
※現パロ
時間より少し早めに待ち合わせ場所に着いて辺りを見渡す。目的の人物を見つけるまで時間はかからなかった。耳慣れた声がすぐにわたしの名前を呼んだからだ。声のした方へと足を向けきょろきょろと辺りを見回してみる。
「ようやく会えたな!」
笑顔で抱きついてきたのは恋人のシャンクス。子どもみたいにはしゃいでくれる可愛い可愛いわたしの恋人。
「もう恥ずかしいってば! 少しは落ち着いて」
「悪かった。久しぶりのおまえが嬉しくてつい」
そう言ってシャンクスは謝りながら顔をほころばせた。心底嬉しそうな彼を前にしてしまえばわたしは眉を下げることしかできない。結局のところは惚れた弱みだ。
「じゃあ行こっか、シャンクス」
「おう! ……っとその前に、」
手を繋ぐのかと思ったのに彼の腕はわたしの手のひらを素通りしていく。後頭部に回された手に気づいたときにはもうシャンクスの顔が目の前にあった。
「へ? しゃん……ッ」
「ン、はは悪ィ」
全く悪びれていないイタズラっ子みたいな顔でシャンクスが笑う。こんな街中でいきなりキスするなんて! と彼を睨みつけようとして、けれど。
「ほんっと可愛いよなァ」
ため息とともに零れたその言葉を聞いて結局またわたしは文句の一つも言えなくなってしまう。
「行くよ! クリスマスマーケット楽しみにしてたんだから」
ふやけた笑顔を浮かべているシャンクスの手を今度こそ捕まえると、ようやくわたしたちはホットワインを目指して歩き始めるのだった。
12/07 クリスマスマーケット/街中/きょろきょろ